2024.09.14
第一種換気vs第三種換気の比較、どっちを選ぶ?
住宅の24時間換気システムの導入が義務化されていることをご存じでしょうか。
1990年代後半に、シックハウス症候群が問題となりました。
住宅建材に使用される化学物質などが原因で、体調不良を引き起こすシックハウス症候群。
住宅の高気密化がすすむ一方で、住宅の換気設備が十分でなかったために起こりました。
これをきっかけに、2003年には建築基準法が改正され、現在ではすべての建築物に24時間換気システムを設置することが義務付けられています。
国土交通省「改正建築基準法」
住宅の換気方法は主に2種類
図のように、第一種換気は給気も排気も機械を使って行う換気、第三種換気は給気は自然に、排気のみ機械を使って行う換気のことを指します。
ちなみに自然給気とはいっても、穴をぽっかりあけてしまっては雨も虫も入り放題になってしまうので、例えばこのようなものがつけられます。
↑開ける閉めるだけの機能をもつ第三種換気の給気部分。
第一種換気と第三種換気の比較
第一種換気、第三種換気、ともにメリットデメリットがあります。
各項目に分けて整理してみました。
■初期費用どっちが安い?
第一種換気 vs 第三種換気
商品によっても異なりますが、商品の金額、設置費で30~40万円の差がでます。
■日々のメンテナンス、どっちが楽?
第一種換気 vs 第三種換気
どちらもフィルター等の掃除が必要ですが、第一種換気の方が日々のお掃除箇所が多い傾向にあります。
■ランニングコスト、どっちが安い?
第一種換気 vs 第三種換気
第一種換気は給気も排気も機械のため、電気代が高くなりそうと思われたかもしれません。
確かに機械を動かすための電気代は、第一種換気は第三種換気の倍だといわれています。
しかし、熱交換※をする第一種換気であれば、冷暖房費が浮きます。
※熱交換とは 送り込む空気の温度や湿度を交換しながら、室内の快適な室内環境に近づける。
使い方や建物面積によりますが、第一種換気の家では、第三種換気の家より年15,000円、電気代が安くなったという実験結果※もあるようです。
※マーベックス社による
■見た目
第一種換気 vs 第三種換気
第三種換気の場合は各居室に換気扇が必要なため、外壁のいたるところにフードが必要となります。
第一種換気(sumika)の場合、給気口1か所、排気口1か所のみなので、目立ちにくい位置に計画することで外観のイメージを崩さずに済みます。
※キッチン、浴室の局所換気は別途必要
■快適さ
第一種換気 vs 第三種換気
第三種換気は外部の空気がそのまま内部に取り込まれることになります。
下記写真からも分かるように、冬は冷たい空気、夏は熱い空気が室内に入り込んでしまします。
↓冬の場合
第一種換気vs第三種換気、選ぶならどっち?
高気密高断熱住宅なら第一種換気!
第一種換気は給気も排気も機械を使って行うため、室内の空気を計画的に入れ替えることができます。
特に高気密(C値 0.5㎠/㎡以下)の場合は第一種換気を採用しましょう。
おすすめの第一種換気システム
24時間全熱交換型換気システム「sumika 澄家」
商品説明YouTubeはこちら
こちらの商品の何が優れているかというと、
①排気口が床にある
②給気ダクトがない
ということです。
①排気口が床にある
一般的に排気口は天井や天井付近の壁に設置されることが多いです。
sumikaは床面に排気されるので、床に沈殿したほこりや臭気を巻き上げることがなく除去することができます。
また、排気フィルターの掃除も床面にあれば楽ちんです。
②給気ダクトがない
空気が通るダクトは長期間使用すると内部が汚れてるため、定期的なメンテナンスが必要となります。
一方で、sumikaは給気にダクトを使用しないシステムなので、メンテナンスは不要です。
まとめ
今回は、第一種換気と第三種換気の比較でした。
人は一日に多くの空気を吸います。
一日の物質摂取量でみると、食物 7%、飲料 8%に対し、空気は83%にまでのぼります。
食べ物や飲み物を健康的なものにしようと意識するように、「空気」にも注目してみましょう。
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