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2026.04.12

制震について

こんにちは、林です。

花粉も杉花粉から桧花粉に変わり

ようやく辛い日々のゴールがみえてきました。

桧花粉症をお持ちの皆さんは後2週間耐えきりましょう。

 

さて、今回は地震対策についてお話します。

これまでの地震対策は、

どちらかというと「一度の大きな揺れに耐える」という考え方が中心でした。

もちろん、それ自体はとても重要です。

参建でも、耐震等級3を前提に設計しています。

ただ、熊本地震を見たときに、

少し引っかかるものがありました。

一度目の揺れで耐えた建物が、

二度目の揺れで被害を受けてしまう。

この現実を見たときに、

「一回耐えれば大丈夫」という前提だけでは、

足りないのかもしれない。

そんな風に感じたのを覚えています。

 

「想定外」が前提になる時代

自然災害は、どうしても予測しきれない部分があります。

想定通りに来てくれるわけではない。

むしろ、想定を超えてくることの方が多いかもしれません。

だからこそ、

「どこまで備えるか」という判断は、

これまで以上に大切になってきているように感じています。

 

制震を標準にした理由

熊本地震をきっかけに考え方が変わった

正直に言うと、

もともと制震は“必須”という位置づけではありませんでした。

あった方がいい、という認識ではありましたが、

標準にするかどうかは別の話です。

ただ、熊本地震のように、

大きな揺れが繰り返される現実を見たときに、

「ここは変えた方がいいかもしれない」

そう感じるようになりました。

特別な理由があったというよりは、

シンプルに“考え方が変わった”という方が近いかもしれません。

 

命に関わる部分は標準にするという判断

家づくりには、いろいろな要素があります。

デザイン、間取り、設備、コスト。

どれも大切ですが、

その中でも「命に関わる部分」は、

優先順位が違うのではないかと思っています。

制震は、普段の生活で意識することはほとんどありません。

ただ、いざというときに関わってくる部分です。

だからこそ、

「必要だと思うなら、最初から入れておく」

そういう判断をするようになりました。

 

制震テープという選択

建物全体で効かせるという考え方

制震にもいくつか方法がありますが、

参建では「制震テープ」を採用しています。

一般的な制震装置は、

建物の一部に数本取り付けることが多いですが、

制震テープは、

建物全体に貼ることで、面で効かせていきます。

どこか一箇所で受け止めるのではなく、

全体で分散して受けるイメージです。

繰り返しの揺れに対しては、

こうした分散の考え方が合っているのではないかと感じています。

実は「気密」にもつながっている

 

もう一つ、制震テープの特徴として、

気密性との相性があります。

隙間を抑える役割もあるため、

結果として気密性能の向上にもつながります。

参建では、全棟で気密測定を行い、

平均C値0.3程度を確保していますが、

こうした細かい積み重ねが、

最終的な快適性にも影響してきます。

 

判断の基準はどこにあるのか

「やるかどうか迷うもの」はどう考えるか

家づくりをしていると、

「これはやった方がいいのかどうか」

と迷う場面はたくさん出てきます。

その中で、

すべてを取り入れることは現実的ではありません。

ただ、

・後から変えられるものなのか

・命や安全に関わるのか

この2つは、

一つの判断基準になるのではないかと思っています。

 

見えない部分にどう向き合うか

制震テープは、完成すると見えなくなります。

普段の生活の中で、

その存在を感じることもほとんどありません。

だからこそ、

後回しにされがちな部分でもあります。

ただ、

見えないからこそ、

どこまで考えているか。

そこに、その会社の姿勢が出るのではないかと思っています。

 

まとめ|考え方が変わったという事実

熊本地震をきっかけに、

制震に対する考え方が少し変わりました。

一度の揺れではなく、

繰り返しの揺れにどう備えるか。

その視点を持つようになったことで、

標準仕様も見直すことになりました。

家づくりにおいて、

すべてに正解があるわけではありません。

ただ、

「何を大切にするか」

その積み重ねが、

最終的な安心感につながるのではないでしょうか。

もしこれから家づくりを考える中で、

見えない部分の考え方にも少し目を向けてみていただけたら嬉しいです。

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