2026.02.06
冬の不快感はどこからきているのか
こんにちは、林です。
冬になると、よくこんな声を聞きます。
「暖房はつけているんですけど、なんだか寒くて……」
この言葉を聞くたびに、私はいつも思います。
それは本当に「温度」の問題なのかな、と。
現場やお客様の話を聞いていると、
寒さそのものよりも、
「足元が落ち着かない」「首元がスーッとする」
そんな不快感を訴えられることが多いんですね。
その正体は、冬の気流、つまり隙間風だと思っています。
冬の不快感の正体は、温度よりも「気流」
暖房が効いていて、温度計を見れば20℃を超えている。
それでも寒く感じる。
このとき起きているのは、
冷たい空気が体の表面を流れて、熱を奪っている状態です。
人は、空気が動くだけで体感温度が大きく下がります。
特に冬の気流は、不快さとしてはかなり強い。
現場で壁に手を当てると、
「ここから来ているな」と分かることがあります。
コンセントやスイッチ。
見えないですが、確かに空気が動いている。
冬の冷たい空気は重いので、
壁の中を通って、こうした場所から室内へ入り込んできます。
隙間風を止めるだけで、体感は大きく変わる
寒い家=断熱材を入れないとダメ、
と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
実際には、
気流を止めるだけで、かなり変わるケースもあります。
壁の中の空気の通り道を塞ぐ。
床下や天井裏からの流れを止める。
コンセント周りの隙間を処理する。
いわゆる「気流止め」のリフォームだけで、
「去年より全然違う」と言われることもあります。
断熱が不要だという話ではありません。
ただ、順番として、
まずは空気の動きを止める。
それだけで、冬の不快感はかなり減らせると思っています。
新築で「隙間風ゼロ」を目指す理由
新築の話になると、C値などの数字が出てきます。
もちろん大切な指標ですが、
私自身は数字のために家をつくっている感覚はありません。
どこに立っても空気が落ち着いている。
足元も、首元も、同じ感じ。
その結果として、
気密の数字も自然と良くなっている。
それくらいが、ちょうどいいと思っています。
※気密検査を行っているところ

隙間風がなくなると、家は静かになる
隙間風がある家は、
空気だけでなく、音や匂いも動きやすい。
気流が止まると、
家の中の空気が落ち着きます。
すると不思議と、家全体が静かになります。
完璧を目指す話ではありません
すべてを一度にやる必要はありません。
リフォームの場合
できることからでいいと思います。
もし冬の住まいで、
「なんだか落ち着かないな」と感じているなら、
温度計を見る前に、
家の中の“風”を感じてみてください。
その視点が、
暮らしを見直すきっかけになれば嬉しいです。