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2026.02.13

断熱等級はいくつがいいのか?6?7?

こんにちは、林です。

家づくりのご相談を受けていると、

「断熱等級はいくつがいいですか?」というご質問をよくいただきます。

性能の話は難しそうに感じますが、

実はとてもシンプルで、

「住んでから、いくらかかるのか」

という話でもあります。

今日は、新住協の資料をもとに、

断熱等級6という選択について、少し落ち着いて考えてみたいと思います。


住んでからのコストは「建てる前」にほぼ決まっている

新住協の資料では、

省エネ基準(等級4)を基準にした場合の

・断熱工事費の増加分

・居住後30年間の冷暖房費

を比較しています。

これを見ると、少し意外なことが分かります。

等級4は、建てるときのコストは抑えられます。

ですが、30年間の光熱費は大きくなります。

一方で、等級5や等級6に上げると、

断熱工事費は増えますが、光熱費は大きく下がります。

そして等級7になると、

光熱費はさらに下がるものの、断熱工事費は一段と増えます。

合計で見ると――

実は、等級6あたりが最もバランスが良い、

という結果になっています。

「建築費」だけを見るのではなく、

「30年合計」で見る。

この視点が、とても大切だと私は思っています。


性能は「高ければいい」わけではない

もちろん、等級7(G3相当)は非常に高性能です。

断熱性能でいえば、

熱の逃げにくさは国内最高水準と言ってもいいと思います。

合理性という視点で見ると、

等級6はとても“ちょうどいい”位置にあります。

無理をしすぎず、

それでいて、我慢するわけでもない。

そんなバランスです。


では、なぜモデルハウスは等級7なのか?

ここで疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。

「等級6がバランスがいいなら、

なぜモデルハウスは等級7なのですか?」

私たちは、等級6の合理性を理解しています。

そのうえで、

あえて等級7のモデルハウスをつくりました。

理由はひとつです。

「ここまでできる」という世界を、

体験していただきたかったからです。


等級7がもたらす“快適の質”

等級7は、光熱費削減のためだけの性能ではありません。

暖房を意識しない冬。

どの部屋に行っても温度差を感じない空間。

エアコンの風をほとんど意識しない室内環境。

数値の話をしているのに、

最後は「体感」の話になります。

これは少し不思議ですが、

本当にそうなのです。

等級6でも、十分に暖かい家はつくれます。

ただ、等級7は

「快適の質」が一段変わる。

そんな感覚があります。


性能は「正解」ではなく「価値観」

私は、すべての方に等級7をおすすめしているわけではありません。

家づくりは、性能だけで決まるものではありません。

教育費とのバランス。

将来の資金計画。

暮らしの優先順位。

等級6は、家計を守るという意味で、

とても合理的な選択です。

一方で、

暮らしの質にもう一歩踏み込みたい方にとって、

等級7は魅力的な選択肢になります。

どちらが正しい、という話ではありません。

どこを大切にしたいかです。


まとめ|“ちょうどいい性能”が家計を守る

本記事では、断熱等級6を中心に、住んでからのコストについて整理しました。

  1. 建築費だけでなく、30年合計で考えることが重要

  2. 等級6は初期費用と光熱費のバランスが良い

  3. 等級7は快適の質をさらに高める選択肢

性能は、競争ではありません。

ご家族にとっての“ちょうどいい”を見つけること。

それが、後悔の少ない家づくりにつながるのだと思います。

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