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2026.02.26

空気のみえる化

こんにちは、林です。

今日は「空気の見える化」についてお話します。

「自然素材を使っているから健康に良いですよ」

「シックハウスの心配はありません」

こんな言葉を、よく耳にされると思います。

私自身も自然素材を使った家づくりをしていますから、

その気持ちはよく分かります。

でも、どこかでこうも思っていました。

本当にそうなのだろうか、と。

良いと言われているから良い。

経験上問題ないから大丈夫。

それだけで済ませてしまっていいのか。

見えないものだからこそ、

きちんと確認したい。

そう思い、実際に測定をしてみました。


なぜ「空気の見える化」が必要なのか?

参建の家は高断熱・高気密です。

冬でも素足で過ごせるほど、

温度差の少ない空間をつくっています。

ただ、高気密住宅というのは

空気が“逃げにくい家”でもあります。

もし室内に良くない物質があれば、

それもまた逃げにくい。

だからこそ、

「自然素材だから大丈夫」ではなく、

「測ったうえで大丈夫と言えるかどうか」

ここが大切なのではないでしょうか。

安心は、思い込みではなく

確認から生まれるものだと思っています。


実際に行った測定方法

方法はとてもシンプルです。

お引渡し直前の現場に

専用のサンプラーを吊るします。

そのまま24時間放置します。

翌日回収し、

フタをしっかり閉めて検査機関へ送付。

結果が出るまで約三週間。

特別な加工はしません。

いつもの現場の、

ありのままの空気を測ります。

そして届いた結果。

TVOC濃度は 6100μg/㎥ でした。

 

数字だけ見ると

「高いのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

一般的に、空気中のTVOC濃度は

400μg/㎥以下が望ましいとされています。

ですが、ここで大事なのは

“中身”です。


検出された上位5成分

検出された上位5成分のうち、

ほとんどが木材由来のものでした。

・α-ピネン

・D-リモネン

・3-カレン

・β-ピネン

これらはヒノキやスギなどの無垢材から

自然に放出される成分です。

いわば「木の香り」の正体です。

残り1成分は不明でしたが、

接着剤や塗料由来の有害物質が多く含まれている、

という結果ではありませんでした。

木造住宅の場合、

塗料や接着剤だけでなく

木そのものから放出される成分も

TVOCの数値に含まれます。

だから単純に

「数値が高い=悪い」とは言えないのです。

何が含まれているのか。

そこを見ることが

本当の意味での“見える化”だと思います。


細部まで無垢材にこだわる理由

参建では、

見える部分だけを無垢材にする、

ということはしていません。

床の仕上げ材だけでなく、

その下地も無垢材を使います。

構造材も、できる限り自然素材。

それは見た目のためではありません。

空気は、

床や壁や天井からつくられるものだからです。

高性能な家は

魔法瓶のような空間です。

その中の空気を構成する素材が

どういうものか。

そこに妥協はしたくありません。


数値と体感の両立

とはいえ、

最終的に大切なのは体感です。

実際に暮らしてどう感じるか。

冬の朝、

空気がやわらかいと感じるか。

深呼吸したくなるか。

私自身、自邸で温湿度を測定しながら暮らしています。

数値が安定している家は、

やはり体感も穏やかです。

無垢材や漆喰は

湿度が高いときには吸い、

乾燥すると放出します。

換気システム「澄家」も

空気を循環させながら湿度を回収します。

設備と素材。

両方が働いて、

空気環境が整えられています。

測って終わりではなく、

設計や素材選びの裏付けとして測る。

それが、参建の考える

空気の見える化です。


まとめ|空気は安心の土台

空気は目に見えません。

だからこそ、

言葉だけでなくデータで確認する。

そして、

データだけでなく体感でも確かめる。

その両方がそろって

初めて安心と言えるのではないでしょうか。

今回の測定で、

参建の家の空気の主成分は

木材由来であることが分かりました。

これからも

見えない部分こそ誠実に。

空気も含めて

家づくりを考えていきたいと思います。

詳細については

YouTubeにあげておりますので是非、ご覧ください。

https://youtu.be/lojQZkIcRJA?si=PGlEnNFBj6oINidY

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