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2026.03.27

平屋風暮らしのメリット

こんにちは、林です。

日中暖かくなりさくらもだいぶ咲いてきましたね。

最近、お客様との打ち合わせの中でよく出てくるのが、

「平屋にするか、二階建てにするか」というお話です。

その中で、もうひとつの選択肢として挙がるのが

「平屋風」という考え方です。

今日はこの「平屋風の暮らし」について、少しお話しできればと思います。


なぜ「平屋風」という選択肢が生まれるのか

完全な平屋に感じる現実的なハードル

平屋は、ワンフロアで暮らしが完結するという意味で、

とても魅力的な住まい方だと思います。

ただ一方で、設計をしていると感じるのは、

どうしてもコストの面でハードルが上がりやすいという点です。

例えば、同じ延床面積で考えたとき、

平屋は二階建てに比べて、基礎や屋根の面積が大きくなります。

 

これはつまり、見えない部分ではありますが、

材料費や施工費がその分かかるということでもあります。

「平屋にしたい」という想いがあっても、

全体の予算とのバランスで悩まれる方は少なくありません。

子どもが巣立ったあとの暮らしをどう考えるか

もうひとつ、よく出てくるのが

「将来の暮らし方」をどう考えるかという点です。

お子さんが小さいうちは、部屋数も必要になりますし、

それぞれの居場所も考えてあげたいところです。

ただ、いずれ子どもは成長して、家を出ていくことも多いですよね。

そう考えると、

「ずっと全ての部屋を使い続けるわけではない」

という現実も見えてきます。

このあたりをどう捉えるかが、

家づくりの考え方として、とても大切だと感じています。

1階完結という考え方の本質

そこで出てくるのが、「1階で暮らしが完結する」という発想です。

普段の生活、例えば

・寝る

・食べる

・洗濯する

・くつろぐ

こういった日常の動きがすべて1階で完結するように設計しておく。

そうすることで、将来的に階段の上り下りが負担になっても、

無理なく暮らし続けることができます。

2階はあくまで“補助的な空間”として考える。

これが「平屋風」という考え方の本質なのかもしれません。


平屋風暮らしのメリットとは?

日々の暮らしが1階で完結する安心感

実際に1階完結の間取りにすると、

日々の暮らしの中での移動がとてもシンプルになります。

朝起きて、顔を洗って、食事をして、

洗濯をして、干して、しまう。

こういった一連の流れが、

上下移動なしで完結するというのは、想像以上に楽です。

特に共働きのご家庭では、

この“ちょっとした移動の少なさ”が積み重なって、

日々の負担の差につながっていくように感じます。

将来を見据えた“ちょうどいい距離感”

2階を子ども部屋だけにする、という考え方もよくあります。

これは、家族の距離感としても、

ちょうど良いバランスなのではないでしょうか。

小さいうちは1階で過ごす時間が多く、

成長するにつれて、少しずつ2階の個室を使うようになる。

そして、いずれはその部屋も役割を終えていく。

その変化を受け入れられる余白があることも、

住まいとして大切な要素だと思います。

家事動線がシンプルになるという価値

設計をしていると、

「家事が楽になる間取りにしたい」というご要望は本当に多いです。

平屋風の考え方は、

この家事動線のシンプルさとも、とても相性が良いです。

洗濯して、そのまま干して、収納する。

キッチンからリビング、洗面への動線がつながる。

こういった流れが自然につながることで、

暮らしに余白が生まれていきます。


平屋風がちょうどよい理由

コストと暮らしのバランス

完全な平屋に比べて、

平屋風の住まいはコストのバランスが取りやすくなります。

2階部分をコンパクトにすることで、

基礎や屋根の面積を抑えることができるためです。

無理をして理想を追いかけるのではなく、

現実的な範囲の中で、できるだけ理想に近づけていく。

この考え方は、家づくりにおいてとても大切だと思っています。

空間を無駄にしない設計の考え方

2階を最小限にすることで、

「使わない部屋」が生まれにくくなります。

家は広ければ良い、というものではなくて、

“使い切れる大きさ”であることも大事です。

将来を見据えて、

必要な分だけを持つ。

そんな考え方が、平屋風には合っているように感じます。

「今」と「これから」を両立する住まい

今の暮らしやすさと、将来の安心感。

どちらか一方ではなく、

両方を無理なく満たしていくこと。

平屋風の住まいは、

そのバランスを取るためのひとつの答えなのかもしれません。

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