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2024.10.18

柱と梁とは何者か

こんにちは、スタッフの近江谷です。

入社から早1年と半年。

日々、知らない単語に工法、納まり、法律やら規制などなどに首を絞められ、泥水をすするような心持ちでした。

 

そこで、原点回帰。建築のけの字。参建のさの字を学びなおそうと思います。

もしよろしければお付き合いお願いいたします。

 

何から振り返ればいいでしょうか・・・入社して2週間で上棟に参加したのはいい思い出です。

 

ということで、上棟でほぼ組みあがる構造材についてまとめていこうと思います。

 

 

構造材とは、建物の骨組みになる部材のことです。柱や梁がそれにあたります。

木造の住宅は、文字通り『木』を構造材にして作っていきます。

 

ひとくちに木といっても色々な種類がありますよね。

黄色の花を咲かせいい香りを漂わせるような木とか、葉を真っ赤に染める木とか。

観賞を楽しめるような木があるように、建築でよく使われる木があります。

それは、この樹種です!と断言はできませんが・・・構造材のみに注目するならば、それは針葉樹です。

 

 

針葉樹は、柔らかく、まっすぐ伸び、長い部材に加工しやすいためです。

ちなみに広葉樹は、硬く複雑に成長します。

柔らかい柱や梁って大丈夫なのかしらん、と頭をよぎりますが、うねうねと曲がった柱や梁の方が怖いよなとも思います。

もっと現実的なことを述べるのであれば、針葉樹は3~4mの長い材料は流通していますが、広葉樹はそこまで長い材料は流通していないのです。

コストと生産性を考えると必然的に針葉樹が構造材になるのです。

 

建築のけはここまでにして、参建のさに移りましょう。

 

参建が構造材として使用している針葉樹は、梁にベイマツ、柱と土台にヒノキを使用します。

下の写真は2階になりますが、よく見ると柱と梁の色が違うのが分かります。

 

 

赤っぽい色の梁のベイマツは漢字にすると『米松』。

ベイマツは、マツ科トガサワラ属の常緑針葉樹。和名は「アメリカ産のマツ」の意味だが、マツ属の仲間ではなくトガサワラに近縁である。Wikipediaより

とのこと。加工がしやすく、硬いため建築では構造材によく使われています。

 

柱、土台に使用しているヒノキは、参建のこだわりの筆頭です。

ヒノキは、耐久性に優れており、建材には最適なものになります。

そしてなんといっても香りがいいですよね。

 

突然匂いの話を出してしまいましたが、私はまじめです。

ヒノキの香りにはシロアリが嫌う成分が含まれています。地面により近い土台、柱をヒノキにすることでシロアリ対策をしているのです。

 

とはいえ、シロアリは好き嫌いはあれど、生きるためにヒノキを食らうこともあります。

ですので、土台、柱をヒノキにする以外に対策をしていますが、また別の機会に。

 

そして、ここで大きな声で言いたいことは、参建では構造材は無垢材を使用している、ということです。

木材として流通しているものは、集成材と無垢材とあります。写真で見てみましょう。

 

 

これは、事務所の倉庫においてあった端材です。

左手の物は造作家具に使うメルクシパインの集成材です。

右手の物はヒノキの柱の半端です。

 

集成材は小さな木を接着剤で張り付けて一つの材料にしたものです。

無垢材は一本の木から製材したものです。

 

参建が構造材を無垢にしている理由は、シックハウス症候群対策のためです。

シックハウス症候群の原因は、接着剤など新建材に含まれるにホルムアルデヒドをはじめとした化学物質によって引き起こされます。

無垢材は接着剤など使用しないため、体に優しいものになります。

 

まとめます。

建築のけ

・構造材とは、柱、梁などの建物の骨組みのこと

・構造材に使われるのは、柔らかくまっすぐ伸びる針葉樹

 

参建のさ

・梁は米松、柱・土台はヒノキ

・構造材は、無垢材

 

以上です。ここまでご覧いただきありがとうございます。

 

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愛知県春日井市にある工務店の参建です。

からだに優しい自然素材を使った木の家、高気密高断熱で快適に暮らせる家を、ていねいに造っています。 オーダーメイド(造作)のキッチンや洗面台、家具も得意です。

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