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2024.01.06

HEAT20 G2の家づくりとは?

 

日本が定める断熱性能の基準

 

住宅の断熱性能は、「断熱等級」が国の基準で定められています。

等級1~7まであり、数字が大きい方が断熱性能が高いことを表します。

 

「2050年カーボンニュートラル」を実現するための取り組みのひとつとして、

2025年4月以降は、すべての新築住宅において断熱等級4の適合が義務化となります。

 

※ 2050年カーボンニュートラル(環境省「脱炭素ポータル」)

https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/road-to-carbon-neutral/

 

しかし、世界的にみると日本の住まいはまだまだ遅れています。

 

 

断熱性能を表すUA値、数値が小さいほど断熱性能が高いということになりますが、

日本の基準が断熱等級4= UA値 0.87w/㎡K(※愛知県等の地域)

に対して、アメリカでは0.43w/㎡K、ドイツでは0.4w/㎡Kが基準となっています。

 

脱炭素化を目指す今日では、断熱性の更なる向上が必要とされています。

 

 

HEAT20とは?

 

HEAT20とは「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」のことで、

地球温暖化やエネルギー問題への対策として住宅を省エネ化するために、有識者たちが断熱の基準を定めています。

 

 

 

HEAT20が定める基準

 

G1、G2、G3の3つのグレードがあります。

愛知県を含む6地域では、

G1:最低室温がおおむね10℃を下回らない性能

G2:最低室温がおおむね13℃を下回らない性能

G3:最低室温がおおむね15℃を下回らない性能

というように室内の温度を基準に定めています。

 

UA値と合わせるとこんな感じ。

 

 

参建ではUA値が0.3~0.4w/㎡K、つまりHEAT20のG2レベルの家をつくっています。

 

 

 

なぜHEAT20のG2レベル?

 

性能にこだわればこだわるほど省エネで快適に過ごせそうですが、

そのぶん建築費用もかさみます。

性能と費用でどこで折り合いをつけるべきか悩みますよね。

 

ここで下の図をご覧ください。

冬季の冷暖房設備で室内に温度ムラがあり不快だったと答えた人の割合を示しています。

 

HEAT20のG3とG2レベルで、「あてはまらない」「ややあてはまらない」という回答にそれほど大きな差は見られませんでした。

 

このことから高額な費用をかけなくても快適に過ごせる、UA値0.3~0.4w/㎡Kの家づくりが、最も“コスパが良い”と考えています。

 

 

HEAT20の基準は、快適に暮らせて、環境にも、体にも、お財布にもやさしい暮らしを目指す方にぜひ注目してほしいです。

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