2024.08.08
【リフォームと断熱】窓編
今日は参建の橋口です。
古い家で断熱できるのかと心配されている方も多いと思いますが、しっかりと断熱できます。
暑い夏、寒い冬を断熱して快適に、健康的に過ごしましょう。
第2回は窓の断熱についてです。
※第1回 床編はこちらから。
1. 窓断熱の重要性
窓の断熱は重要です。
冬の場合は窓からの熱損失が50%となり、かなり大きいです。
夏に関しては74%の熱が窓から入ります。
つまり窓の対策をすることが建物全体の断熱性を高めるうえで必須です。
断熱性の高い窓にするとこんな効果があります。
・結露が減る
・夏涼しく、冬暖かい
・熱中症が防げる
・省エネになる
反対に、結露が多い、夏暑くて冬寒いなどでお悩みの方は窓の断熱リフォームをすれば改善できるかもしれません。
2. 窓断熱の施工方法について
窓の断熱方法は3通りあります。
①内窓を設置する
和室窓の内障子の所に窓を入れるようなイメージです
窓が2つになります
②カバー工法による窓交換
外壁、内壁を壊さないで窓を入れ替えます
③窓交換
外壁から既存の窓を外し新しい窓を入れます
大規模リフォームで行うことが多いです
シングルガラスをペアガラスに入れ替えるのはどうなの?とお客様に聞かれることも多いですが、
おすすめはしていません。
ペアガラスにしてもサッシがアルミではあまり効果がないからです。
※次の3-1でふれます
3. 窓の種類
3-1 サッシの種類
窓のサッシにも種類があります。
・アルミ
・複合サッシ(外がアルミ、内部が樹脂)
・樹脂
一番断熱効果が高いのが樹脂です。
アルミの熱の伝わりやすさは樹脂の1000倍です。
ガラスだけペアに交換してもあまり意味がないのはこのためです。
3-2 ガラスの種類
窓を交換するうえでひとつポイントとなるのが窓ガラスの種類です。
・単板ガラス(一枚ガラス)
・ペアガラス
・トリプルガラス
がありますが、ペアガラス以上がおすすめです。
中でも断熱型と遮熱型の使い方が重要です。
断熱型は南の窓に適しています。冬の太陽光を入れやすくします。
冬は太陽が低いので南の窓から良く日が入ります。
夏は太陽が高い位置にあるので南からは太陽光は入りにくいです。
Low-eという金属膜を室内側のガラスにコーティングすることで、
外部の熱を取り込み、内部のあたたまった空気を外部に逃がしにくくします。
遮熱型は日射熱を防止します。
日差しの強い西日、東日を防ぐのに効果があります。
隣家の南からの反射熱を受けやすい北面も遮熱型にします。
室外側にLow-e膜をコーティングすることで、外部からの熱をシャットアウトします。
ペアガラスの中にアルゴンガスを入れた、「アルゴンガス入りLow-E複層ガラス」もあります。
ガス入りで断熱性能はより高くなります。
ガス入りとガス無しで金額も大きく変わらないのでおすすめです。
4. おすすめの商材
窓の断熱をよくする商材を紹介します。
ハニカムカーテンです。
厚さが45㍉あり内部がハニカム構造(ハチの巣)なっています。
熱は通しませんが明かりを通します。
ハニカムとレースを複合した商品もあります。
窓断熱リフォームをしたうえでハニカムカーテンを併用するとより断熱効果が出ておすすめです。
複合サッシが誕生したのは1999年ごろからです。
築年数がたつ家の窓はほとんどが熱を伝えやすい「単板ガラス」、サッシは「アルミ」です。
断熱リフォームを検討されるときはまずは窓から考えてみましょう。
次回はリノベの耐震について説明します。
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