2026.09.25
INAXライブミュージアムへ
こんにちは、林です。
先日、家族で常滑市にあるINAXライブミュージアムへ行ってきました。
仕事柄、住宅に関係する場所へ行くと、どうしても普通の見方ができません。
家族は展示そのものを楽しんでいるのですが、私は素材を見たり、納まりを見たり、
「これはどうやってつくっているんだろう」と考えたり。
こういうところは、ちょっと職業病なのかもしれません。笑
今回は、トイレとタイルの歴史を中心に見てきました。
普段、トイレは毎日使っていますが、その形について深く考えることはあまりありません。
けれど昔のものから順番に見ていくと、今のトイレの形が最初からあったわけではなく、暮らしや時代に合わせながら少しずつ変わってきたことがよく分かります。
タイルも同じでした。
昔のものを見ていると、今とは違うところもあれば、「こういうものは今見てもいいな」と感じるものもあります。
家族で見に行った何気ない一日でしたが、住宅に関わる仕事をしている私にとっては、家づくりについて改めて考える時間にもなりました。
家族でINAXライブミュージアムへ
常滑というと、焼き物のまちという印象を持っている方も多いと思います。
今回見てきたトイレやタイルも、まさに焼き物と私たちの暮らしがつながっているものです。
展示には昔のトイレがあり、そこから時代とともに形が変わっていく様子を見ることができました。
今のトイレだけを見ていると、それが普通に感じます。
座る高さも、形も、水を流す仕組みも、掃除のしやすさも、私たちはほとんど意識せず使っています。
でも、昔のものと並べて見ると面白いですね。
「ああ、ここがこう変わってきたのか」
と、普段とは違う見方ができます。
子どもたちにとっては、昔のトイレを見ること自体が新鮮だったのではないかと思います。
私自身も、住宅設備として完成した製品を見ることは日常的にありますが、
ここまで時間をさかのぼって見る機会はそれほどありません。
新しいものを見るのとは、また違った面白さがありました。
トイレはどう進化してきたのか

昔のトイレから現在のトイレまで見て感じたのは、暮らしの道具は一気に今の形になったわけではない、ということでした。
当たり前の話ではありますが、改めて実物を並べて見ると、それがよく分かります。
使いやすくしたい。
清潔に使いたい。
掃除をしやすくしたい。
限られた空間でも、気持ちよく使えるようにしたい。
そういった小さな工夫が積み重なって、少しずつ今の形に近づいてきたのだと思います。
これは家づくりにも似ています。
住宅も、少し前まで当たり前だったものが、今では違う方法になっていることがあります。
断熱や気密、換気、空調などもそうです。
参建でも、単に新しいものだから取り入れるというより、「実際の暮らしがどう変わるのか」は大切にしています。
性能の数字だけを追いかけても、そこで暮らす人が心地よくなければ意味がありません。
私自身、自宅を建てて暮らすようになってからは、なおさらそう思うようになりました。
カタログを見るだけでは分からないことが、実際の暮らしにはたくさんあります。
タイルを見て感じた素材の面白さ
もうひとつ印象に残ったのが、タイルです。
いろいろな時代のタイルを見ていると、色や形、模様にもその時代らしさがあります。
「これは昔っぽいな」と感じるものもあれば、逆に今の住宅に使っても面白そうだなと思うものもありました。
流行は変わっても、素材そのものが持つ魅力は残るのかもしれません。
これは、私たちが普段使っている木にも少し似ているように思います。
自然素材は、新品のときが一番きれいで、そこから古くなっていくだけのものではありません。
木は時間が経つと色が変わったり、傷がついたりします。
でも、それを単純な劣化として見るのではなく、家族が暮らしてきた時間として見れば、感じ方も少し変わります。
参建で無垢材などの自然素材を使っているのも、単に自然素材だから良いということではありません。
長く暮らす家だからこそ、時間が経ったときにも嫌にならないものを使いたい。
そんな考えがあります。
タイルの展示を見ながら、素材は性能や機能だけでは測れないものだな、と改めて感じました。
何十年も前のタイルを見て「いいな」と思える。
それも素材の面白さではないでしょうか。
まとめ|暮らしの道具には理由がある

今回、家族でINAXライブミュージアムを訪れて、トイレやタイルの歴史を見てきました。
子どもたちと出かけた一日ではありますが、私にとっては仕事につながる発見もありました。
昔のトイレから現在のトイレまで見ていくと、今では何気なく使っている形にも、そこへたどり着くまでの長い時間があることが分かります。
タイルも、時代によってデザインは変わりますが、昔のものだから魅力がなくなるわけではありません。
こうして歴史を見ていると、家づくりでも「今、新しいもの」だけを見るのではなく、
なぜその形や素材が長く使われてきたのかを考えることも大切だと感じます。
私自身、新しい設備や性能について勉強することは好きです。
一方で、新しいことを取り入れること自体が目的になってはいけないとも思っています。
その先にある暮らしが、少し心地よくなるのか。
毎日無理なく使えるのか。
時間が経っても「これにしてよかったな」と思えるのか。
そんな視点は、これからも大切にしていきたいですね。
家族でトイレを見に行って、最後は家づくりのことを考えている。
やっぱり職業病かもしれません。笑
でも、普段当たり前に使っているものの歴史を知るのは面白いものです。
常滑方面へ行かれる機会があれば、家族でトイレやタイルの歴史を眺めてみるのも面白いのではないでしょうか。
考える時間になりました。